瀬戸のジャンヌダルク
今治市大三島の大山祇神社に日本に現存する唯一の女性用鎧があります。鎧の持ち主の名は鶴姫。鶴姫は大山祇神社の神官大祝(おおほうり)家の大祝安用の娘として大永6(1526)年に生まれました。時代は戦国時代。大祝家は三島水軍(河野水軍)の一族で、河野氏は瀬戸内海一円に勢力を張り、大内氏と拮抗していました。河野氏が出陣すれば、大祝家も陣中の神官である陣代として出陣しなくてはなりません。先の出陣で兄を亡くしたため、鶴姫も陣代として出陣することになったのです。
鶴姫が出陣した戦いは見事大内氏を撃破します。しかし、この戦いで鶴姫は恋人であった越智安成を失います。戦いから帰った鶴姫は兄、そして恋人を追って自害します。年齢わずか18才でした。若い男女が大三島の海に鈴を落とし、見えなくなるまで一心に祈ると、二人の心は一つになるという言い伝えがあります。(今治市M・S)
鶴姫の時世の句。
「わが恋は三島の浦のうつせ貝むなしくなりて名をぞわづらふ」
これが鶴姫の物語です
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