いぬるにいねれん
2年前に大阪からIターンしてきたY・Kさんとの食事会に行ってきました。温泉に入ってから食事。まあ宿泊しない旅行客です。15名が席についていたが、初対面の人が6人いた。ご主人が入院中に知り合った「無事生還」した人達である。残りの人は、奥さんを除くと全員男性で、全員顔見知り。まるで、男子高校の同窓会か、会議の後の宴会である。ビールで乾杯したが、その後は誰も酒を飲まない。入浴中に6人の体に残る手術の縫い目を生々しく見て、6人からそれぞれに病歴と手術の説明を受けたせいだと思うが、「無事生還」組に遠慮している面もある。たばこを片時もきらさずに吸っている東温のおじさんも、たばこを吸わない。静かなのかというと、ワイワイがやがやと、伊予弁で盛り上がっている。皆、けっこう「あんき」(心配がない)なのだろう。温泉まつりの女みこしの「おなごし」(女性)が可愛かったとか。水ばかり飲むので「いばり」(寝小便)が出るとか。Y・Kさんも奥さんも2年で、話し方が伊予弁風になっている。とりとめのない話で笑っているのが、一番の薬だ。以前に長い話を聞いた事があり、始まったらどうしようと心配していたY・Kさんのご尊父のインパール従軍記は話題にならなかった。誰かが、砥部焼きの廉売セールのことを話し出した。そういえば、毎年この時期に窯元の在庫処分セールがある。日常使う器が安く買えるので、地元の人が出掛けるが、値段は0円からキリまである。その人の話は、去年、セールに行き家庭で使う砥部焼きを安いからと50個ほどを5000円で買ったが、大阪に居る息子が来て30個ほどを持って帰り、ご近所や会社で配ったという。すると、ご近所や会社の人が、砥部焼きをただで貰ったといって、肉、ハム、酒な色々なお返しを貰ったという。息子さんから、今年も配るからと50000円を送ってきたが、500個も「送れん」(送れない)と電話したら、息子さんは驚いて50000円を夏まで預けとくと言ったそうである。食事会から「いぬるにいねれん」(帰るに帰れん)かったが、夜9時にお開きとなった。
週間朝日から
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